私たちは、人と人とのつながりの中で家庭生活や社会生活を営んでいます。その中でよりよい人間関係を築いていくことによって、私たちは充実した人生を送ることができるのです。
ところが、そうした人と人とのつながりの中で、他人の心を自分の思うように扱ったり、変えていったりすることができるでしょうか。……それは夫婦や親子などの親しい間柄であっても、なかなかできることではありません。自分の思うようになるものはといえば、それは自分自身の心しかないのです。よりよい人間関係を築くためには、この点を自覚したうえで、まず自分の心の質を高めていく努力が必要でしょう。
今よりもさらによりよい自分になるために、そしてよりよい社会を築いていくためにも、自分自身の心を見つめ直してみませんか。
『ニューモラル』270号,『366日』8月10日