私たちが生きていくうえで、周囲の人々に対する「思いやりの心」が大切であることは分かっていても、心のゆとりがなければ、その実践はなかなか難しいものです。
心にゆとりを持つには、「立場を変えて考えてみる」「他に考え方はないか」といったことをいつでも実践できるように、心づかいのトレーニングをすることです。そのためには、いろいろな問題について日ごろから注意して考える努力が必要です。
たとえ一時的に人を責める心が出てきたとしても、相手の立場になってお互いが自分の心を見つめ直すよう、努力すればよいのではないでしょうか。
こうしたことには積み重ねが必要です。心づかいのトレーニングを、じっくりと時間をかけて続けていくことで、次第に効果が出てきて、真に相手の立場に立って相手の気持ちを理解できるようになるはずです。
『ニューモラル』378号,『366日』6月17日