責任感が強く、何事もてきぱきと片付けなければ気が済まない性格の吉田さん。休日に家族で遊園地に行くときも、少しでも効率よく、たくさん遊べるようにと考えます。観覧車やジェットコースター等に次々乗り、お昼をゆっくり食べる時間もないほど遊んで帰宅すると、奥さんも子供もぐったりしていました。そうしたことが続くうちに、家族は「お父さんと一緒に出かけると、疲れておもしろくない」と……。
相手を思うということは、相手に歩調を合わせることではないでしょうか。忙しい毎日の中でこそ、急がず慌てず、周囲の状況をよく見ることを心がけていきたいものです。相手と「心の歩調」を合わせることで、心と心が通い合い、お互いに喜びを見いだすことができます。また、急がなくなった分だけ自分の心にゆとりが生まれ、イライラすることも少なくなっていくでしょう。
『ニューモラル』370号,『366日』7月11日