分類:A5
とかく“道徳”とか“モラル”というと、「自分は正しい、あの人が悪い」というように、ついつい自分ではなく、相手に対して求めてしまいがちです。
ところが、それを相手に求めても、決して相手は自分の思いどおりにはならないものです。
よりよい人間関係とは、「私とあなた」とのお互いのかかわりの中ではぐくまれていきます。
自分のことは棚上げして、相手にばかり道徳の実行を求めていたのでは、それこそ身勝手、わがままとしか言いようがありません。
何よりもまず、ふだんの自分の心づかいや行いを見つめ直し、身勝手だったり、不十分な点やいたらない点を素直に反省するといった、自分自身へ向けられる道徳が大切ではないでしょうか。