「困っている人」や「手助けが必要そうな人」を見かけたとき、力になりたいという気持ちが芽生えたとしても、なかなか行動に移せないことがあります。
例えば「電車の中で年配者に席を譲る」という行為について考えてみると、実際の行動に移すかどうか頭を悩ますことがあります。
しかし、本当に「相手のため」を思って席を譲ろうという気持ちが起こったのであれば、思い切って声をかけてみると、あれこれと気を回したほどのことはなく、よい結果を生む場合も多いものです。
もちろん「親切の押し売り」にならないように配慮する必要はありますが、少しの「おせっかい」によって相手の役に立つことができれば、そこには温かい心の交流が生まれ、人間関係を築いていくきっかけとなります。
『ニューモラル』574号