映画やドラマには主役がいて、脇役がいます。脇役がいることで主役が輝き、主役が輝くことで映画やドラマ全体が輝きます。人生という舞台では、主役と脇役は表裏一体の関係です。どちらも私たち自身の姿であり、大切な役割なのです。
家庭においては、夫を輝かせるのは妻であり、妻を輝かせるのは夫です。子供を輝かせるのは親であり、親もまた子供によって輝きます。職場にあっては上司を輝かせていくのは部下であり、部下を輝かせていくのは上司です。
私たちの人生は、他者と関わり合いながら生きていくものです。そうした中で、主体的に他者を輝かせようと努力する人は、おのずから輝く人生を送ることになります。この生き方が「自分も他者も共に輝く生き方」につながっていくといえるのではないでしょうか。
『ニューモラル』405号,『366日』8月22日