道徳の授業:親切・思いやり

分類:B1 A4

思いやりの心を積み重ねる

 中国の思想家・孔子は、弟子の子貢から次のような質問を受けました。

 「たった一言で言い表せて、しかもそれを一生涯行っていけるような言葉があるでしょうか」

 それに対して、孔子はこう答えたといいます。

 「それは恕(思いやり)であろうか。思いやりというのは、自分が他人からそうしてほしくないと思うことを、人にもしてはいけないということである」(『論語』衛霊公篇)

 毎日をどのような心づかいで生きていくか。その一日一日の積み重ねが、私たちの人間性をつくり上げていきます。よい心づかいの積み重ねが、よい人柄を生むのです。心のアンテナの感度を少し上げて、一つの思い、一つの行いの中に、慈愛に満ちた思いやりの心を、しっかりとはたらかせるように努めたいものです。

『ニューモラル』461号『366日』7月8日

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