道徳の授業:親切・思いやり

分類:B1

心の和音を響かせる

 どんなに澄んだ音色を出すピアノも、内側にある弦のバランスが崩れると、正しい音が出せなくなってきます。

 ピンと張ったピアノの弦には、この緊張を解こうとする作用から、徐々にゆるみが生じていきます。

 私たち人間の心もこれと似ています。

 熱心さや克己心は、私たちが目の前の困難を乗り越えて成長していくためには欠かせません。

 周囲との関係がギクシャクしてきたら、そのときは熱心さのあまり「おれが、私が」という“我”が膨らみ、周囲の状況や心情を冷静に思いやれなくなっている可能性があります。

 異なる特性を持つ人と人とが歩み寄り、よりよい人間関係をつくっていくためには、どのような心づかいが必要なのか考えてみましょう。

『ニューモラル』498号

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