私たちは、時に“なんでも自分の力でやっている”と思うことがあります。しかし本当は違っていて、気がつかない「何か」に後押しされているのかもしれません。
私たちが本を読むことができ、字が書けるのは、なぜでしょう。もちろん「自分で勉強したから」ともいえますが、勉強できたのは、先人たちが築き上げた学校教育というもののおかげであり、教師に教えてられたおかげではないでしょうか。何より今日、私たちがこの世に生きているのは、私たちを愛し、守り、育ててくれた親のおかげでしょう。親は子供の前を歩いているようですが、その心は子供の後ろにあって、必要なときはいつでも子供を支え、後押ししようとしているのではないでしょうか。
私たちは、もっともっとたくさんの「おかげ」に気づき、その背後にあるものに感謝の気持ちをささげていきたいものです。
『ニューモラル』381号,『366日』3月31日