オハヨウゴザイマス、コンニチハ、シツレイシマス、スミマセン、オシアワセニ、ゴキゲンヨウ……、「アイサツ」は、人と人とが顔を合わせたから、ただ言葉をかわすというだけではないでしょう。
日本民俗学の父といわれた柳田國男氏は、その著『毎日の言葉』の中で、挨拶の言葉の特色として、「(1)同じ生活共同体の仲間である相手に対して親しみを抱いていることを示す。(2)相手の勤勉をたたえ、ねぎらう。(3)相手の幸福を願う」の3つをあげています。
挨拶は人間関係の基本であり、挨拶の心を社会に広げていくことによって、社会全体に潤いをもたらし、明るくしていく原動力になるのです。