何か困っている人にちょっとした手助けをする人には、同じ社会で共に生きている人間同士、支え合いながら一緒に生きていこうとする思いがはたらいています。
みんなが分け隔てなく街の中で溶け合って生きていける社会は、言い換えれば、共に生きる人間同士が、それぞれの持ち味を生かし、支え合うことのできる社会でもあります。
そうした社会を築く第一歩は、これまで気づかなかった地域の人々の存在を知ることから始まります。
しわくちゃな手、力強い手、やわらかい手に実際に触れてみてはじめて、ぬくもりと味わいが分かるのです。
ぬくもりを感じた人間同士の絆が生まれ、それぞれの人生を尊重する温かい心が育ちます。