パソコンや携帯電話が普及した今、メールは重要なコミュニケーションの手段となっています。
手紙もメールも基本的には文字を扱うものですから、一つひとつの文字や言葉を大切にしたいものです。特に、メールでは変換ミスがないとも限りません。お客様宛のメールに「深くお詫び申し上げます」と記すところを「不覚お詫び申し上げます」では、ちょっとした変換ミスといって笑って済ませることはできません。
手紙やメールに誤った文字が一つあるだけで、それを受け取った人は、誠実さが薄れているように感じます。それが宛名であれば、なおさらです。名前を確認し、相手を思い浮かべながら記していれば、間違いは起こらないでしょう。宛名書き一つにも心を込めることは、相手への敬意の現れであるといえます。
『ニューモラル』469号,『366日』10月23日