高齢者問題に詳しい心理学者・佐藤眞一氏は、「高齢者のことを弱者という言い方をしますが、これは大きな間違いです。長く生きてきているわけですから、身体的にも精神的にも強者のはずです。『高齢者は強い人であり、自立的な人』という前提を持つことが大切です」と述べています。
私たちは、お互いに支え合って生きています。
生きるということは、どこかでだれかのお世話になっているということです。
私たちが高齢者の世話や介護にあたるとき、「してあげる」というような、上下・強弱の関係ではなく、人生の先輩である高齢者を尊重したうえで、その人の気持ちを優しく思いやって接していきたいものです。