分類:C2
京都の老舗の家訓を研究してきた立命館大学の足立政男名誉教授は、多くの老舗の家訓に共通する経営哲学の一つとして、「三方よし」をあげています。
具体的な例として、繊維問屋で300年続いている外与株式会社の「心得書」にある、「売り惜しみをしないこと」「売って後に悔やむの経営」を紹介し、「自分だけの利益を得ようと考えるのではなく、常に相手の利益、第三者(社会的責任)を考えての商人であり、商いでなければならない。つまり『三方よし」の商いでなければならない」と述べています。
このように、相互の利益を大切にし、社会的責任を意識した経営が、長い間に信用を蓄積させ、永続する企業にさせているのです。