兼好法師は『徒然草』の中で、「物いわぬは腹ふくるるわざなり」と述べています。
確かに、思っていることを言わないでいると腹にたまるように感じるものです。
しかし、何かを言おうとするとき、話し合いに慣れていない場合や、身近な人間関係になればなるほど、強い言葉づかいになったり、時にはけんか腰になることがあります。
それは、話の内容より感情が表に出てしまうからでしょう。
感情的にならずに話し合うためにはルールを確立することが必要です。
また、相手に対して、卑屈にも傲慢にもならず、淡々と接することができるというのは、その人の円満さや知徳などにかかわること、つまり品性に関係があるといえます。