道徳の授業:勤労・公共の精神・社会参画

分類:C3 C5

みんなが支える地域社会

 ゴミの不法投棄やタクシー代わりの救急車の利用、図書館の本の切り抜きや書き込みなど、公共モラルの衰退がさまざまな形で指摘されることがあります。こうした問題の背景には、公共の利益よりもまず自分の利益を優先する意識や、共有物だから自分も自由に使う権利があるという、身勝手な論理があるのではないでしょうか。

 もし、多くの人がこうした考えを持ったなら、とうてい社会を維持していくことはできません。公共のモラルや規範意識が社会を支えているからです。今、社会全体に公共心を取り戻し、一人ひとりが社会を支えていく意識を持つ必要があります。

 地域の問題に直面したとき、まずは自分にできることから始めてみましょう。近所の清掃活動など、小さなことでも構いません。そうした小さな一歩の積み重ねが、公共のモラルを高め、地域を変えていくことにつながるのです。


『ニューモラル』478号
『366日』8月8日

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