道徳の授業:家族愛・家庭生活の充実

分類:C4

寛大すぎるのは思いやりではない

 “まだ子どもだから”とか、“若いからしょうがない”とか、“そのうちに分かるだろう”と、子どもや考えの浅い人の、よくない言動に対して寛大な人がいます。

 いかにもおおらかに見えますが、場合によっては、かえって思いやりがないということもできます。

 注意をせずにそのままにしておくと、自分の間違いや欠点に気がつかず、誤りがますますエスカレートしていくおそれがあります。

 ですから、親とか、職場の上司とか、先輩の立場にあるような人は、子どもや後輩の間違いや欠点を見聞きしたときには、すぐに、その人の将来の幸せを願う心と温和な言葉で、注意したり正しい道を教えてあげるのがよいのです。

 これがすなわち真の思いやりです。


『ニューモラル』98号

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