道徳の授業:家族愛・家庭生活の充実

分類:C4

手をかけずに目をかける

 自己主張の盛んな三歳前後の子どもは、自分の身の回りのことに親が手をかけることを拒み、何でも自分でしようとします。

 こうした時期に、親の思いやりだと思い込んで、いつまでも手をかけていくと、子どもが自分の力で乗り越えなければならない多くの困難を、親が先回りして取り除いてしまうことにもなり、子どもに自立心や責任感が育ちません。

 昔から、子育てのポイントは「手をかけずに目をかけろ」と言われてきました。

 いつも子どものことを心にとめながらも、手をかけすぎずにその成長を温かく見守る、という意味でしょう。

 それは、冷淡に突き放すこととは違います。

 子どもの成長を見つめて、「じっくり見守ろう」という姿勢で接することが大切です。


『ニューモラル』201号

道徳の授業トップ

Top of the page