S子さんは、おばあちゃんから、自慢の豆の煮炊きを伝授してもらったり、生ゴミは家の植木の肥料にするなど、いろいろな生活の知恵を教わりました。
高齢のおばあちゃんだから助けてあげなくてはと思っていたはずのS子さん自身が、かえって教えられることが多いことに気づいたのです。
S子さんは言います。
「おばあちゃんのお世話をするうちに、物を大事にすることとか、今までこれでいいと思っていた自分たちの暮らしが、本当はそうじゃないんだと考えさせられました」。
また、おばあちゃんのうれしそうな顔を見て、S子さんは人の役に立つ喜びをかみしめていました。