道徳の授業:家族愛・家庭生活の充実

分類:C4 A4 D4

「親を思う心」を育てる

 若いころは仕事一筋で、頼もしく思えた親の背中。子供を育て上げて仕事も引退したら、肩の荷が下りて穏やかな老後を過ごしてくれるだろうと思ったのに、途端に元気がなくなってしまった――そんな心配をお持ちの方もあるのではないでしょうか。

 人は誰でも自分の役割を認められてこそ、生きがいを感じます。親もまた同じではないでしょうか。身体的・経済的には子の援助を受けているとしても、親として子供に認められ続けることは、親の喜びです。

 核家族化が進む現代では、子供は親の思いに気づきにくくなっているのかもしれません。しかし、現在離れて暮らしているとしても、自分を育ててくれた両親の節くれだった手を、そして優しい笑顔を、時に思い起こしてみませんか。「親を思う心」を育てていくことは、私たち自身の心を成長させる大切な鍵にもなるのです。


『ニューモラル』401号
『366日』10月29日

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