時代が変わるにつれて、子育ての方法も大きく変化しています。両親が中心となって愛情をかけていくという原則はいつの時代も変わりませんが、現実に孤独や不安を感じている人たちに対しては、周囲のサポートが必要になります。
子育てをした多くの人たちは、大変さの中にも喜びを見いだしています。子供の笑顔に癒された経験は、ほとんどの親にあるでしょう。また、家庭が明るくなる、生活に張りができる、自分の視野が広がるなど、子育てから得る喜びは少なくありません。
子育ての喜びや、いのちを受け継ぐことの大切さを、きちんと次の世代に伝えていく。そして、子育てに不安を感じる若い人たちに対して、その気持ちを周囲がきちんと受けとめ、安心して子供を生み育てることができるようにサポートする――これも一人ひとりが日常の中でできる少子化対策の一つではないでしょうか。
『ニューモラル』441号,『366日』8月11日