学校の部活動や会社など、皆と協力して物事に取り組む場で、熱心さのあまり仲間と衝突したり、後輩への指導に熱が入って反発を受けたりした経験はないでしょうか。
私たちは、自分で「よいこと」「正しいこと」をしていると信じているとき、自分一人の価値観で物事を判断し、周囲への配慮を忘れてしまうことがあります。
“皆がこうしてくれればよいのに”という思いが生まれたときは、まず、自分自身の足元から正していきましょう。
相手を認め、相手の言葉に耳を傾け、相手を尊重すること心がけることで、自分自身の視野の狭さを乗り越えて、より建設的で創造的な力を発揮できるようになるのではないでしょうか。
また、みずからなすべきことを少しずつ、ひたむきに行おうとする姿勢は、周囲の共感を呼び、皆で一つのことを成し遂げるエネルギーを生み出していくことでしょう。
『ニューモラル』516号,『366日』6月23日