高齢社会とは、赤ちゃんからお年寄りまでのあらゆる世代の人たちが一緒に暮らす社会、つまり多世代が共に生きる社会です。
この多世代共生社会において、家庭や地域などの身近な場で、自分から心を開いて人と接していくという具体的な努力をすることによって、私たちの中に「思いやりの心」が育っていきます。私たちは、日常の「人と人との関わり合い」の中で、相手の立場をよく思いやって、共感していくように努めていきたいものです。
この一つ一つの「思いやり」と「行い」の積み重ねによって、心の通い合う温かい人間関係が育まれ、やがては心のつながった豊かな社会が築かれていくのではないでしょうか。一歩一歩、自分にできることから始めていきたいものです。
『ニューモラル』敬老特別号(平成11年),『366日』6月8日