都市化が進む中でも、地域社会の大切さを見直そうとする動きが全国各地で起こってきています。
行政の協力を得ながらも、地域の抱えるさまざまな問題を住民一人ひとりの協力で解決していこうとするものです。
例えば、「地域の大人が学校でお話をするなど、地域ぐるみで子供の教育を見守る」「一人暮らしのお年寄りを訪問し、食事を提供したり、話し相手になったりする」等の活動を行っている地域もあるでしょう。
それほど身構えて行うことではなくても、ほんの少しの時間と労力を他人のために役立てることで、地域に貢献することができ、また、自分自身も喜びと満足感を得ることができます。
何より、こうした活動を通じて自分たちが安心して気持ちよく暮らせる社会、子供たちが健全に育つ地域ができていくのです。地域のために何ができるか、それを考えて行動に移すことが、初めの一歩ではないでしょうか。
『ニューモラル』385号,『366日』5月24日