道徳の授業:
伝統や文化の尊重・国や郷土を愛する態度

分類:C6

ルーツを探る「心の旅」

 世代間のつながりを求めようという気持ちは、若い世代からお年寄りまで、誰の心にもある自然な欲求といえます。

 若い世代にとって、祖父母や父母の歩みを知ることは、「自分が、今、ここに生きている意味」を知るための大切な学びです。いわば、自分のルーツ(根源)を探る心の旅といってもよいでしょう。それは、未来の自分の生き方を考えるうえでの基盤になるに違いありません。

 一方の高齢者の側は、「生きた証を残したい」「安心して次の世代に後を託したい」という思いが満たされていくことでしょう。

 高齢者が長い人生の中で培ってきた豊かな知識や経験が生き生きと発揮され、社会の中で共有されたとき、より円熟した社会が到来することでしょう。その実現のためにも、世代間でふれあい、語り合う場を大切にしていきたいものです。


『ニューモラル』409号
『366日』6月2日

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