世界の文明は、水の豊かなところに発生しましたが、それらの文明は緑を失うことによって滅びてしまったといわれています。
たとえば、メソポタミアに文明が栄えたのも、そこに住み着いた民族が優秀だったからだけではなく、そこが広大な森林地帯であり、豊かな土壌と水に恵まれていたからだといわれています※。
日本は豊かな緑と良質な水に恵まれ、生水を安心して飲める、世界でも数少ない非常に恵まれた国の一つです。
私たちの生活に欠かせない水は天からのいただきものです。
水は自分の家族だけのものでなく、公共のものであることを考え、限りある水資源を大切にし、感謝の心で生かして使いましょう。
『ニューモラル』202号,『一日一話』8月1日)
※ 富山和子著の『水と緑と土』(中公新書)