道徳の授業:
国際理解・国際親善・国際貢献

分類:C7 B4

「ジャポネース・ガランチード」

 「ジャポネース・ガランチード」――。ジャポネース・ガランチード。これは、ブラジルにおいて「日本人なら間違いない」という意味で用いられる言葉です。明治以降、ブラジルへと渡った多くの日本人は、勤勉・工夫・挑戦・協力し合う心を持ってさまざまな困難を乗り越え、ブラジル社会に貢献してきました。そうした姿が、日系人への信頼を高めていったのです。

 細江静男さん(1901~1975)は、移民の健康維持のために派遣された医師の一人でした。外務省の委託期間は三年でしたが、生涯ブラジルにとどまって巡回診療や病院づくりに尽くし、ブラジル社会の医療向上に大きな足跡を残します。日系・非日系を問わず診療を行い、アマゾン流域の奥地にまでも回診に訪れたことで「アマゾン先生」と呼ばれました(参考=『ジャポネース・ガランチード』モラロジー研究所)。

 世のため人のため――その心が、日本の先人には染み透っていたのです。


『ニューモラル』488号
『366日』6月18日

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