道徳の授業:
国際理解・国際親善・国際貢献

分類:C7 B5 C2

「和の心」でまとめたい

 宇宙飛行士の若田光一さんが平成二十五年末から約半年の間、国際宇宙ステーションに長期滞在し、後半の二か月は船長として搭乗員の指揮を執ることになったという報道がなされたとき、次のようなコメントが紹介されました。「これまでの積み重ね、信頼感があってこそ日本に(船長を)任せる時代になった。『和の心』を大切にしてチームをまとめ、最大の成果が出せる体制をつくりたい」(参考=『毎日新聞』平成二十三年二月十七日付夕刊)――「和」とは、含蓄のある言葉です。

 『論語』(子路篇)には、「和して同ぜず」(人と協調しながらも自分の意見をしっかり持ち、むやみに調子を合わせたり、道理に反することに賛成したりしない)とあります。責任を持って自分の意見を述べながらも、相手の個性や意見を尊重し、建設的・平和的に物事を運んでいくところに「和」の精神の真価が発揮されるのです。


『ニューモラル』504号
『366日』10月13日

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