人間は皆、大人も子供も〝自分を認めてほしい〟という欲求を持っており、“自分が誰かや何かの役に立っている”という充実感・満足感を得たいと願っています。自分の存在感を認めてくれる人が一人でもいれば、人間は生きていけるのです。
子供にとっては、自分の存在の源は親です。ですから、親が温かい、笑顔のある家庭を築き、子供の人格を認める言葉を投げかけていくことによって、子供は〝自分はこの世に生まれてきてよかったんだ〟と感じることができます。心が安らぎ、愛されている実感を味わうのではないでしょうか。それは困難や失敗にも決してくじけず、前向きに歩んでいく力や、みずからの目標や夢に向かって努力する力を育んでいくに違いありません。
今こそ子供に思い切り伝えてください。「あなたは大切な存在なのだ」と。
『ニューモラル』359号,『366日』2月18日