道徳の授業:よりよく生きる喜び

分類:D4 B4 C4 D3

「半分しかない」と「半分もある」

 日常生活で、私たちが幸せを感じる能力をじょうずに使う場面や材料は、どこにでもあります。

 たとえば、朝食のとき、子どもが手を滑らせてコップに入ったジュースをこぼしてしまうことがあります。

 そんなとき、親はどのように対応するでしょうか。

 「何をしているんだ、気をつけなさい!こんなにこぼしてしまって、あと半分しかないじゃないか。しっかり持っていないから、そういうことになるんだ」と叱ります。

 一方でこんな言い方もあります。

 「ジュース、こぼしてしまったのか。でも、まだ半分も残っているじゃないか、よかったなあ。コップはしっかりと持っているんだぞ、これから気をつけようね」。

 この違いが、人生を生きていくうえで、とても大きな違いになっていくような気がします。


『ニューモラル』239号

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